2025.11.10
上映会&トーク|黄明川《アヴァンギャルドの解放》から見る台湾アート・ドキュメンテーション
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DVD Cover of Avant-Garde Liberation (2002). Image courtesy of Huang Mingchuan.
台湾の映画監督・黄明川(Huang Mingchuan)による映像シリーズ《アヴァンギャルドの解放:1990年代黄明川映像コレクション》(2002年)は、約10年にわたり自主的に制作した「現代美術ドキュメンタリー」の集大成です。作品発表後すぐに「台新芸術賞」のビジュアルアーツ部門で大賞を受賞し、その評価を通じて本作は単なる公共放送の「文化・芸術ドキュメンタリー」を超えた位置づけを獲得しました。ここには重要な問いが立ち上がります——「アート・ドキュメンテーション」ビデオを定義するとき、「アート」とは、記録された主題がアートであること(テーマ)なのか、あるいは映像自体がシネマティックで美的でありアーティスティックであること(属性)を示すのか?つまり、内容と形式をめぐる問いです。
台湾で初めて独立制作された「アート・ドキュメンテーション」シリーズである本作は、「ドキュメンタリー映画」と「ビデオアート」の境界を問うものであり、記録・アート・アクティヴィズムの関係を再考させる試みでもあります。
本イベントでは、シリーズに収録された14名のアーティストの中から、以下の4名の映像を抜粋上映します。
李銘盛(Lee Ming-Sheng, 1952年生)
呉瑪悧(Wu Mali, 1957年生)
侯俊明(Hou Chun-Ming, 1963年生)
王德瑜(Wang Te-Yu, 1970年生)
上映にあわせ、黄明川の映像制作の背景や90年代台湾の芸術の発展について簡単なイントロダクションを行います。
日時:2025/11/19(水)18:00-19:30 *軽食、お飲み物付き
会場:東京藝術大学上野キャンパス 国際交流棟3F コミュニティサロン
住所:東京都台東区上野公園12-8
作品選定・解説:葉杏柔(イェ・シンジュウ)
言語:英語(映像作品には英語字幕がつきます)