

About TEA+
Tokyo University of the Arts /
Taipei National University of the Arts
Exchange
Artists+ Program
このプログラムは、アートの実践者の制作や調査をおこなう機会を支援し、そこで生まれる新しい考え方を教育や研究に活かすことを目指しています。
国立台北芸術大学(TNUA)と東京藝術大学(Tokyo Geidai)出身の美術家、音楽家、パフォーマー、研究者などが毎年1~3名選出され、1~3ヶ月の期間滞在します。滞在中は作品制作や研究調査をおこなうほか、学内、学外向けにトークやワークショップを実施することで互いの教育プログラムに参加します。
複数の異なる文化や専門領域を横断する芸術は、現代社会において今後ますます重要な役割を果たしていくと考えられます。TEA+は、国境や専門性の枠組みを越え、再解釈を試みる意欲的なアートの実践者を支援し、人材育成を担います。
Participants
TAIPEI

安西 剛
Tsuyoshi ANZAI
JAPAN
現代美術作家、千葉在住。日用品などの既製品、廃棄物などのプラスチックから、本来の機能や意味を取り除くことで、人間中心の視点を超えた新たな人とモノの関係性を探求している。 安西の作品には、日用品でモーターで構成され、あたかも生き物のように予測不可能な動きをするキネティック・スカルプチャーがある。また、海岸で収集した海洋プラスチックを用いた彫刻では、それらを遥か未来の人間以外の生命体の考古学者が解釈した「人類の遺物」として提示している。 これまでに、ルートヴィヒ美術館(ブダペスト)、金沢21世紀美術館(日本)、ヒューストン美術館(アメリカ)、クンストラーハウス・ベタニエン(ベルリン)などで作品を発表している。
TOKYO

リウ・ユー
LIU Yu
TAIWAN
1985年台湾生まれ。おもにビデオと空間インスタレーションを媒体として創作をおこなっている。彼女は芸術実践の制作方法論として、ドキュメンタリー的性質を持つ現地調査を継続的におこない、それをもとに複数の物語が結びつくように再構成する。空間、歴史、イメージ、語りの断片を繋ぎ合わせることによって、密接な関係性をつくり、物語を補完するようなプロジェクトを実現させている。
最近の個展には、国立台湾美術館での「女性たち」(台中、2023年)や、洪建全基金會/Project Seekでの「もし物語が大洪水になったとしたら」(台北、2020年)がある。グループ展には、「植物たちの遠征」(長征空間/北京、2024年)、「声を揃えて歌う 第8部: 波のあいだ」(ブルックリン鉄道インダストリーシティ/ニューヨーク、2023年)、「アクア・パラディソ」( 国立アジア文化センター/光州、2022年)、および国立台湾美術館での「アジア・アート・ビエンナーレ: ファンタスマポリス」(台中、2021年)がある。